旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

荷物を持ち、私の腕を引っ張る沢井さんは、今まで色々なタレントに接して来ただけあり、力もある。

我が儘なアイドルを引きずってるようだ。

マンションまで連れて行かれ、私の鍵で解錠してエントランスに入る。



「さぁ、入るわよ」



「呼び鈴は…?」



「押したら、疚しい事してたとしたら、証拠隠滅を図るかも知れないのよ?絶対にダメ」



考えたくもない事。

だから避けてたのに、沢井さんは強い。