プロローグ ズキンと頭が唸った。 目を開くとそこには自分がいた。 目を閉じたまま、自分はわらった。 不意にその自分はゆっくりと目を開いて こっちをじっとみつめてわらった。 赤い目―・・・ 背筋がぞくりと粟立って後ずさりした。 私の目は青よ! 自分だけど、自分じゃない。 にせものはわらう。 "私が本物になるのよ"