プロローグ


暗い暗い、牢屋の中で青い目がひかる。


その瞳には、千里の景色がうつった。


けれどそのその瞳は、そこから出られない。


とじこめられて、出られない。


その瞳は泣いた。


また昔のように、あの人と、あの森で―・・・・