「次のターゲットは...上川 晴美、よ」
遥が、晴美ちゃんと映画を見に行った日の翌日...
クラスメイトたちの前で、遥が告げた。
いずれこの日がくるだろうとは、思っていた。
遥は、自分が気に食わない人間ならば誰であろうと、容赦なくどん底に突き落とすから...
でも...
「...あ、のさ遥?な、何で晴美ちゃんなの?」
私は、誰よりも先に口を開いて遥に問いかけた。
いつか、と思っていたけど、いざそうなるとやっぱりびっくりする。
「『何で?』...そんなの、未来に関係ある?」
冷ややかな笑みを浮かべた遥。
その笑みは有無を言わさぬもので、私は何も言うことができなくなってしまった...
教室内を、沈黙が包み込む。
「......あ、の...さ」
誰かが沈黙を破った。
みんなが一斉に、その声のする方をみると...
沈黙を破ったのは...晴美ちゃんだった。
