ハジメテヒトヲ…


花音はいつもそうだ。
最もなことを言って、いたいところをついてくる。

支度をしている途中、もう一度花音の方を見ると、花音はもう全て支度が終わっているようだった。

私たちは行きたい高校が違ったため、お互いに行きたいところを受験した。

花音は姫百合高校という、電車で30分程で着く私立の女子校を。

対する私は南坂高校という、歩いて20分程でつく公立の共学校を第1志望に。

そして見事お互いに第1志望の高校に受かり、入学式がお互い今日なんだ。

でも、私の入学式は8時からで花音の入学式は13時から。
私の方が絶対に早く起きてなきゃいけないはずなのに…_


7時30分ギリギリで支度が終わった私は階段を駆け下りる。

「いってきます!」

勢いよくドアを開け、私は元気よく家を飛び出した。

「いってらっしゃい、気をつけてね」

後ろを振り向くと、花音はそう言って笑顔で私を見送ってくれていた。