ハジメテヒトヲ…


カラカラカラ...

教室の扉が開く。

その扉のところに立っているのは...机を持った、未来ちゃんだった。


「あら、今日は遅かったわね?来ないかと思っちゃったじゃない」


遥が席を立ち、未来ちゃんのそばまで向かう。


「まぁ、来ないわけないか...未来はそんなに馬鹿じゃないものね?」


クスクスッと、遥が笑う。


「...そんなところで、ずっと突っ立ってるつもり?」


まさか、そんなことを言われるとは思っていなかったのだろう。

未来ちゃんはビクッと肩を震わせた。


「い...え...」
「そう。だったら早く教室にお入りになったら?」


有無を言わさぬ遥のオーラに、未来ちゃんはおずおずと教室に足を踏み入れた。


すると、ガタンッと音がして未来ちゃんがこけた。

誰かが足を引っかけたらしい...

教室にいた皆がクスクス笑っている。

私は、少し胸の奥がチクッとなったけれど、「未来は花音を裏切った。」と思うと「もっと、ひどい目にあえば良い...」とも思ってしまった。


今の私は、花音が全てであり花音の為なら何でも出来る。


たとえ、「人を殺すこと」でもね...