その間にも、どんどん怪魚との距離は縮まっていく。
さ、魚の顔って・・・
正面から見ると、すっごく怖い!!
普通に妖怪顔!
あ! 門川君! 門川君は!?
彼を守らなきゃっ!
彼を抱えたしま子の姿が、目の端に映った。
門川君・・・!
側に行こうとしたけれど、まったく進めない。
恐ろしいほどの水の威力。
水の抵抗に耐えて、腕だけを彼に向けて延ばす。
門川君、門川君・・・!
ガハアァッ・・・!
あたしは、ゴポリと大きく息を水に吐き出した。
恐怖心と、暴れたせいで一気に酸素を消耗してしまった。
い、息が・・・。
息がもう、つづかない・・・。
苦し・・・門川・・・
ただひたすら、彼に向けて手を伸ばした。
ただひたすら、彼の名を呼んだ。
ただひたすら、彼を想った。
そして、苦しみが極限に達しかけた時・・・
彼の両目が開かれるのを、あたしは見た。
さ、魚の顔って・・・
正面から見ると、すっごく怖い!!
普通に妖怪顔!
あ! 門川君! 門川君は!?
彼を守らなきゃっ!
彼を抱えたしま子の姿が、目の端に映った。
門川君・・・!
側に行こうとしたけれど、まったく進めない。
恐ろしいほどの水の威力。
水の抵抗に耐えて、腕だけを彼に向けて延ばす。
門川君、門川君・・・!
ガハアァッ・・・!
あたしは、ゴポリと大きく息を水に吐き出した。
恐怖心と、暴れたせいで一気に酸素を消耗してしまった。
い、息が・・・。
息がもう、つづかない・・・。
苦し・・・門川・・・
ただひたすら、彼に向けて手を伸ばした。
ただひたすら、彼の名を呼んだ。
ただひたすら、彼を想った。
そして、苦しみが極限に達しかけた時・・・
彼の両目が開かれるのを、あたしは見た。


