あたしはポカンとその光景を見ていた。


助かったしま子も、キョトンと白ヘビを見ている。


・・・・・はっ!


「し、しま子ぉ!」

「うがあ!」

「無事で良かった!」

「う、うがあ~っ!」


あたしとしま子は、お互い地面に倒れながら無事を喜び合った。


「しま子、勝手に飛び出して行っちゃダメでしょ!」

「うああっ・・・」

「あと、最後に出たなら扉を閉めなさい! ちゃんと!」

「うがっ」


しま子が飛び起き、慌てて扉を閉めに走る。


ちょ、ちょっとしま子。

先に門川君をなんとかしてっ。

これ重くてホントに大変なの~っ。


ジタバタするあたしの目に、絹糸と白ヘビの姿が見えた。

とても親しそうに話をしている。

お友達、なのかな??


「しばらくぶりだねぇ絹糸」

「そうじゃの」

「元気そうだねぇ」

「体中ケガだらけなのが、見れば分かるじゃろうが」

「おや、そうかい?」

「相変わらずじゃのお・・・」