神様修行はじめます! 其の二

あたしは大慌てで両腕を広げた!

そして門川君の落下地点に飛び込む!


ドサアァッ!!


当然、受けきれるはずもなく、あたしの体は彼の体のモロ下敷きになった。


痛・・・! 重~~。

と、とりあえずクッションの役割は果たせたみたい。

ホッ・・・良かった・・・。


でも重っ! な、内臓圧迫される!

重いよ門川君っ!


「しま子! 逃げよっ!」


絹糸の叫び声にハッと目をやる。


・・・しま子っ!!


しま子の体が、怨霊たちに覆われてしまっている!



黒いドロドロの塊の腕が、しま子の体にすがり付く。


怨霊の足が、体が、次々と絡みついていく。


声が聞こえる。

どこからともなく。

地獄の底から響いてくるように・・・。


『決して離さん・・・』


『この恨みを思い知れ・・・』


『この憎しみを思い知れ・・・』