神様修行はじめます! 其の二

手に負えないって・・・。

まさか絹糸が、そんな白旗を上げるような事を言うなんて。


でも、それだけによく実感できる。

これは、それくらい危険な事態なんだって事。


本当に本当に、やばい相手なんだ。


「うかつに手を出しちゃいけないんだね」

「そんな事はバカのする事じゃ」

「じゃあ、このまま逃げた方が・・・」

「うがあぁぁっ!!!」



・・・・・・うがあ?


ってちょっと! しま子っ!!?

待っ・・・!


しま子が、わき目も振らずに怨霊に突進していく!


うわぁー! バカ発見!

ほんとに一直線なんだからー!


「待ちなさい! しま子!」

「うがあっ!!」


ポォ―――ン・・・。


『これ頼む!』

と言わんばかりに、しま子が両腕に抱えていたものを、こっちに放り投げた。


抱えていたもの。

つまり・・・


「うわあぁぁ! 門川君!!」