つ・・・・・
強い。
ハンパなく強い。
さすがは土の民、権田原一族。
アスファルトもブチ破る、雑草顔負けの強さだ。
「た、たくましいね・・・」
「当然ですわ。権田原の図太さは、こんなもんじゃありませんわよ!」
「ちょっと羨ましいかも・・・」
「なにを気弱な事を。人間、転んでもタダで起き上がっちゃダメですのよ!?」
おっほっほ、と口元に手を当て、たくましい笑い声を上げる。
はあ、確かに。
お岩さんなら転んだ先の、金目の物を根こそぎ掬い取ってから立ち上がりそうだね。
見習わなきゃならない部分は、あるかも。
「ねぇ、だからアマンダ・・・」
お岩さんは急に、なんとも言えない表情になる。
「他の女なんかに負けないで」
「え?」
「他の女なんかに永久様を取られちゃだめよ。そんなの絶対許さないから」
「・・・・・」
「永久様を・・・お願いね」
「お岩さん・・・」
お岩さんは、少しだけうつむいた。
笑っている口元が陰になる。
でもまたすぐに、にぃっと笑って顔を上げた。
「わたくしのことは心配御無用ですわ」
「お岩さん」
「だってわたくしにはセバスチャンがおりますもの!」
そう言ってお岩さんはセバスチャンさんを見た。
セバスチャンさんもお岩さんを見て、力強くうなづく。
ふたりは視線をしっかりと合わせ、微笑んだ。
強い。
ハンパなく強い。
さすがは土の民、権田原一族。
アスファルトもブチ破る、雑草顔負けの強さだ。
「た、たくましいね・・・」
「当然ですわ。権田原の図太さは、こんなもんじゃありませんわよ!」
「ちょっと羨ましいかも・・・」
「なにを気弱な事を。人間、転んでもタダで起き上がっちゃダメですのよ!?」
おっほっほ、と口元に手を当て、たくましい笑い声を上げる。
はあ、確かに。
お岩さんなら転んだ先の、金目の物を根こそぎ掬い取ってから立ち上がりそうだね。
見習わなきゃならない部分は、あるかも。
「ねぇ、だからアマンダ・・・」
お岩さんは急に、なんとも言えない表情になる。
「他の女なんかに負けないで」
「え?」
「他の女なんかに永久様を取られちゃだめよ。そんなの絶対許さないから」
「・・・・・」
「永久様を・・・お願いね」
「お岩さん・・・」
お岩さんは、少しだけうつむいた。
笑っている口元が陰になる。
でもまたすぐに、にぃっと笑って顔を上げた。
「わたくしのことは心配御無用ですわ」
「お岩さん」
「だってわたくしにはセバスチャンがおりますもの!」
そう言ってお岩さんはセバスチャンさんを見た。
セバスチャンさんもお岩さんを見て、力強くうなづく。
ふたりは視線をしっかりと合わせ、微笑んだ。


