あの純粋な心を。
穏やかで慈悲深かった精神を。
限りなく崇高な志を。
今度こそ守ってみせる。
後悔にさいなまれ、自分を責め、世界を呪い続けた。
もう二度と同じ過ちは繰り返さない。
「もう二度と永継様を失いたくはないのだ」
「・・・・・」
「どうか守らせてくれ。わたしに」
振り返った秋風さんの頬は、薄黒く変色していた。
真っ白な雪のような秋風さんの肌が・・・。
「他の誰に理解されずとも、お前だけは分かってくれるはずだ。・・・天内の娘よ」
秋風さん・・・。
腐敗の痛みとは違う痛みが、あたしの全身に走る。
哀しく苦しい切なさに体中を締め付けられる。
分かるよ、秋風さん。
守りたいんだね? 救いたいんだね?
それはあなたにとって、絶対に譲る事のできない想いなんだよね?
その想いを叶える手伝いができるのはあたしだけ。
ほんのわずかでも、それがあなたの救いになるのなら・・・。
あたしの胸は熱くなり、そして・・・
ドクンと、強く脈打った。
天内の血が滾りだす。
激痛が走り、咳き込む。口を覆ったあたしの手から血がこぼれた。
「天内君!」
「門川君、お願い力を貸して」
「・・・・・」
「救うために・・・」
穏やかで慈悲深かった精神を。
限りなく崇高な志を。
今度こそ守ってみせる。
後悔にさいなまれ、自分を責め、世界を呪い続けた。
もう二度と同じ過ちは繰り返さない。
「もう二度と永継様を失いたくはないのだ」
「・・・・・」
「どうか守らせてくれ。わたしに」
振り返った秋風さんの頬は、薄黒く変色していた。
真っ白な雪のような秋風さんの肌が・・・。
「他の誰に理解されずとも、お前だけは分かってくれるはずだ。・・・天内の娘よ」
秋風さん・・・。
腐敗の痛みとは違う痛みが、あたしの全身に走る。
哀しく苦しい切なさに体中を締め付けられる。
分かるよ、秋風さん。
守りたいんだね? 救いたいんだね?
それはあなたにとって、絶対に譲る事のできない想いなんだよね?
その想いを叶える手伝いができるのはあたしだけ。
ほんのわずかでも、それがあなたの救いになるのなら・・・。
あたしの胸は熱くなり、そして・・・
ドクンと、強く脈打った。
天内の血が滾りだす。
激痛が走り、咳き込む。口を覆ったあたしの手から血がこぼれた。
「天内君!」
「門川君、お願い力を貸して」
「・・・・・」
「救うために・・・」


