「問答をしている時間は無い! やれ!」
叫ぶ秋風さんの着物がどんどん腐っていく。
刺さったクナイも、すでに腐っていた。
人形のように身動きできなかったお兄さんが、もう暴れ始めている。
でも・・・!
「そんなの嫌なんだよ!」
これでこの二人が死んでしまったら・・・。
いったい、いったい何のためにこの二人は出会ったのか・・・!
その意味はどこにあるっていうの!?
そんなのあんまりだよ!
「秋風! 僕が言霊の術で兄上を倒す!」
「それは無理だ。滅火の炎で浄化するより他に、永継様は倒せぬ」
「天内君の手を、人の血で染めるわけにはいかない!」
「永久殿、天内の娘。お前たちは間違っている」
暴れるお兄さんの体を、秋風は全力で封じ込めながら言った。
「天内の炎は浄化の炎。苦しむ者を救う力だ」
「救う・・・?」
「そうだ」
「・・・・・」
「だから救ってくれ。永継様を。そしてわたしを」
秋風さんの両手の色が、黒く変色し始めた。
皮膚が腐敗し始めている。
その色はすぐに広まり、彼女の両腕まで広がっていく。
「わたしは永継様を守りきれなかった」
「秋風さん・・・」
「だから今度こそ、わたしは守ってみせる」
叫ぶ秋風さんの着物がどんどん腐っていく。
刺さったクナイも、すでに腐っていた。
人形のように身動きできなかったお兄さんが、もう暴れ始めている。
でも・・・!
「そんなの嫌なんだよ!」
これでこの二人が死んでしまったら・・・。
いったい、いったい何のためにこの二人は出会ったのか・・・!
その意味はどこにあるっていうの!?
そんなのあんまりだよ!
「秋風! 僕が言霊の術で兄上を倒す!」
「それは無理だ。滅火の炎で浄化するより他に、永継様は倒せぬ」
「天内君の手を、人の血で染めるわけにはいかない!」
「永久殿、天内の娘。お前たちは間違っている」
暴れるお兄さんの体を、秋風は全力で封じ込めながら言った。
「天内の炎は浄化の炎。苦しむ者を救う力だ」
「救う・・・?」
「そうだ」
「・・・・・」
「だから救ってくれ。永継様を。そしてわたしを」
秋風さんの両手の色が、黒く変色し始めた。
皮膚が腐敗し始めている。
その色はすぐに広まり、彼女の両腕まで広がっていく。
「わたしは永継様を守りきれなかった」
「秋風さん・・・」
「だから今度こそ、わたしは守ってみせる」


