だいたい何であの女は普通に呼吸してるわけ!?
内臓、腐んないの!?
もともと腹黒で根性腐ってるから!?
「扇子だよ」
「扇子?」
奥方の両膝の前に、たたまれた扇子が置かれているのが見える。
「扇子は結界の意味を待つんだ」
結界。ってことは・・・
扇子から向こうは守られてるってわけ?
奥方の性格が、これ以上腐りようがないからじゃなかったのか。
それにしても扇子にそんな力があるなんて。
この前100均行った時、安いやつ買っておけば良かった!
お兄さんが、じりじりとこちらに近づいてくる。
門川君を狙ってるんだ! 早く滅火の炎で・・・!
慌てて体を起こそうとして、胸に走る激痛にうめいてしまった。
あまりの痛みに、せっかく復活した呼吸も止まってしまう。
「天内君、動くな!」
「で、でも・・・」
「でも、じゃない! 分かってるのか!? 体の中が腐ってるんだぞ! 腐ってるんだぞ!?」
「お願い、強調しないでよ・・・」
腐ってる腐ってる連発されると、寿命が縮まりそう・・・。
「門川君、治療を止めて逃げて・・・」
「いま治療を止めたら、全部台無しになってしまう!」
「なってもいいから逃げて・・・」
「どこがいいんだ! 全然良くない!」
内臓、腐んないの!?
もともと腹黒で根性腐ってるから!?
「扇子だよ」
「扇子?」
奥方の両膝の前に、たたまれた扇子が置かれているのが見える。
「扇子は結界の意味を待つんだ」
結界。ってことは・・・
扇子から向こうは守られてるってわけ?
奥方の性格が、これ以上腐りようがないからじゃなかったのか。
それにしても扇子にそんな力があるなんて。
この前100均行った時、安いやつ買っておけば良かった!
お兄さんが、じりじりとこちらに近づいてくる。
門川君を狙ってるんだ! 早く滅火の炎で・・・!
慌てて体を起こそうとして、胸に走る激痛にうめいてしまった。
あまりの痛みに、せっかく復活した呼吸も止まってしまう。
「天内君、動くな!」
「で、でも・・・」
「でも、じゃない! 分かってるのか!? 体の中が腐ってるんだぞ! 腐ってるんだぞ!?」
「お願い、強調しないでよ・・・」
腐ってる腐ってる連発されると、寿命が縮まりそう・・・。
「門川君、治療を止めて逃げて・・・」
「いま治療を止めたら、全部台無しになってしまう!」
「なってもいいから逃げて・・・」
「どこがいいんだ! 全然良くない!」


