「われらはかつて、神のようだと称えられました」

その身と命を犠牲にし、世界と人々を守り続ける種族。

人々は感謝の祈りを捧げ、我らの存在を崇め奉った。


だが・・・時は流れた。


膨大な時間が流れ、世は変化した。

我らの努力により世界は安定していく。

その結果、人々は神から離れ、我らを忘れた。


もはや人々と我らの世界も遠のいた。


でも我らの戦いは続く。

我らと異形のモノとの戦いに終止符など無い。

守ったところで感謝もされず、命を失っても崇めてももらえず。

ただ戦い、死んで行くのみ。


神の誇りにすがるより他に無かった。

それを支えに戦うしか無かった。

世界を守るは神の務めと、誇りを胸に死んで行くしか無かった。


そうして・・・死んだ者、これから死に行く者を慰めるより他に無かった。


でも忘れてはならない。

我らは決して神では無い事実を。

この世に生きる、この世の者だという事を。


超えてはならぬ領域に、踏み込んではならないのです。

そうでなければ世が成り立たない。

我らは世界を守る一族。


踏み越え、破壊してはならないのです。