・・・・・ぴくり。
奥方の目尻が一瞬だけ上がった。
篭もった笑い声がぴたりと止まる。
「我が子、永継は・・・力を継いでおる。発動せぬだけじゃ」
「じゃあなぜ発動しないの?」
「・・・・・」
奥方の、あたしに注がれる視線が変わった。
今までの、まるでそこらの虫でも眺めている様な視線が。
「なんでよ? 神の母が産んだ子なら完璧な存在のはずでしょ?」
「無論。永継は真の神の末裔・・・」
「じゃあなんで閉じ込めて隠したの?」
「・・・・・」
ぴくり。
また奥方の目尻が一瞬上がる。
目に感情の色が見える。
あたしの言葉に反応し、心が乱れ始めている。
「神とは隠れるものじゃ。その尊さ故に、安易に姿を見せるものではない」
「じゃあなんで・・・」
あたしは息を吸う。
奥方を見据えながら、腹の息を吐き出した。
「なんでお兄さんは自ら命を断ったの?」
びくりっ。
奥方の目尻が跳ね上がった。
頬がぴくぴくと痙攣するように細かく動いている。
あたしを見ている両目に、光が宿る。
睨みつけるような強い光が。
奥方の目尻が一瞬だけ上がった。
篭もった笑い声がぴたりと止まる。
「我が子、永継は・・・力を継いでおる。発動せぬだけじゃ」
「じゃあなぜ発動しないの?」
「・・・・・」
奥方の、あたしに注がれる視線が変わった。
今までの、まるでそこらの虫でも眺めている様な視線が。
「なんでよ? 神の母が産んだ子なら完璧な存在のはずでしょ?」
「無論。永継は真の神の末裔・・・」
「じゃあなんで閉じ込めて隠したの?」
「・・・・・」
ぴくり。
また奥方の目尻が一瞬上がる。
目に感情の色が見える。
あたしの言葉に反応し、心が乱れ始めている。
「神とは隠れるものじゃ。その尊さ故に、安易に姿を見せるものではない」
「じゃあなんで・・・」
あたしは息を吸う。
奥方を見据えながら、腹の息を吐き出した。
「なんでお兄さんは自ら命を断ったの?」
びくりっ。
奥方の目尻が跳ね上がった。
頬がぴくぴくと痙攣するように細かく動いている。
あたしを見ている両目に、光が宿る。
睨みつけるような強い光が。


