神様修行はじめます! 其の二


『お前のせいで、我は自ら命を断った』


首を振るあたしの思いをよそに、残酷な言葉は続く。

門川君の胸をえぐり取るような、非情の言葉が。

責め、追い詰め、叩きのめす言葉が。


見開かれた彼の両目。

歪む表情。

彼は指先を宙に伸ばす。

必死に・・・何かを求めるように。


その彼に向かい、絶望に追い落とす言葉が降りそそがれた。



『お前さえ生まれてこなければ良かったのだ。永久』


あぁ・・・・・!!


門川君のノドが鳴った。

何かに貫かれたかのように、彼の全身が硬直する。


「あ・・・あ・・・」

震える唇が、ようよう音を出す。

「あにうえ・・・」


門川君の両目が、透き通った涙で覆われた。

その場に身を伏し、畳にギリリと両手の爪を立てる。

そして・・・


「兄上えぇぇ―――っ!!!」


血を吐くように、彼は絶叫した。