『お前のせいで、我は自ら命を断った』
首を振るあたしの思いをよそに、残酷な言葉は続く。
門川君の胸をえぐり取るような、非情の言葉が。
責め、追い詰め、叩きのめす言葉が。
見開かれた彼の両目。
歪む表情。
彼は指先を宙に伸ばす。
必死に・・・何かを求めるように。
その彼に向かい、絶望に追い落とす言葉が降りそそがれた。
『お前さえ生まれてこなければ良かったのだ。永久』
あぁ・・・・・!!
門川君のノドが鳴った。
何かに貫かれたかのように、彼の全身が硬直する。
「あ・・・あ・・・」
震える唇が、ようよう音を出す。
「あにうえ・・・」
門川君の両目が、透き通った涙で覆われた。
その場に身を伏し、畳にギリリと両手の爪を立てる。
そして・・・
「兄上えぇぇ―――っ!!!」
血を吐くように、彼は絶叫した。


