「答えなんてのはね、ずいぶん後になって振り返ってから、気がつくと落ちてるもんさね」
「・・・・・」
「だからあんたは、行く。それで良いんだよ」
門川君は、白と金の細長い姿を見ていた。
眼差しが揺れている。
たくさんの感情が湧き起こり、ざわめいているんだろう。
苦しみ、悲しみ、せつなさ。
巡り合い、触れ合い、思い出。
そのうえでの決意と行動。
「それで良い」と肯定してくれた事を、彼は感謝しているんだろうか。
「さあて・・・。ちょいと! あんた達!」
主さんは、鬼達に向かって声を張り上げた。
「あんた達はお呼びじゃないよ! 元居た所へお帰り!」
鬼達は、その声を聞いて居心地悪そうにしている。
でもやっぱり逃げ出すまではいかない。
こちらの様子を伺うようにしている。
「ふん、さすがは鬼だね。でもだいぶ力は封じられてるはずだよ」
主さんは、こちらに濃紅の目を向けた。
「なにぐずぐずしてんだい。さっさとお行き」
「主さん、あたし達を助けるために来てくれたんだね?」
「こんな見た目の悪い奴らに近所をうろつかれたんじゃ、空気が悪くて仕方ないからねぇ」
別に助けに来たわけじゃないんだよ。
主さんは、そっけなくそう言った。
「・・・・・」
「だからあんたは、行く。それで良いんだよ」
門川君は、白と金の細長い姿を見ていた。
眼差しが揺れている。
たくさんの感情が湧き起こり、ざわめいているんだろう。
苦しみ、悲しみ、せつなさ。
巡り合い、触れ合い、思い出。
そのうえでの決意と行動。
「それで良い」と肯定してくれた事を、彼は感謝しているんだろうか。
「さあて・・・。ちょいと! あんた達!」
主さんは、鬼達に向かって声を張り上げた。
「あんた達はお呼びじゃないよ! 元居た所へお帰り!」
鬼達は、その声を聞いて居心地悪そうにしている。
でもやっぱり逃げ出すまではいかない。
こちらの様子を伺うようにしている。
「ふん、さすがは鬼だね。でもだいぶ力は封じられてるはずだよ」
主さんは、こちらに濃紅の目を向けた。
「なにぐずぐずしてんだい。さっさとお行き」
「主さん、あたし達を助けるために来てくれたんだね?」
「こんな見た目の悪い奴らに近所をうろつかれたんじゃ、空気が悪くて仕方ないからねぇ」
別に助けに来たわけじゃないんだよ。
主さんは、そっけなくそう言った。


