ここにある。しま子の道は、ここにある。
選ぶのはあたしじゃない。しま子だ。
しま子はあたしを守ってくれる。
ここで戦い、あたしを守る事を選んだんだ!
「分かったか?」
「うんっ」
「よし。理解してもらえたところで、さっさと先に進むぞ!」
門川君はそう言うなり、あたしの腕をまた力強くつかんで走り出す。
「天内君!」
「はいっ!?」
「頼むからもう、この急いでいる時に話をややこしくするのは止めてくれ!」
「は、はい・・・」
手を取り合って走る前方に、数体の鬼達が回り込んだ。
あたし達は慌てて足を止め、じりじりと後退する。
後ろを振り返ると、しま子が苦戦している姿が見えた。
しま子ひとりに、集団アリみたいに鬼達が群がっている。
しま子は殴り、切り裂き、叫びながら暴れまくって振りほどく。
でも、すぐに次々と鬼達がしま子に飛び掛る。
青い血、緑の血、赤い血が飛び散り、交じり合った。
ど、どうしよう・・・。
あたしがグダグダしてたせいだ。せっかくしま子が時間を稼いでくれていたのに。
目の前の鬼達が、あたしと門川君に向かって迫ってきた。
どうしよう。
門川君の術も効かない。あたしの術も効かない。
しま子は完全に苦戦している。このままじゃ・・・。
なんとかしなきゃ! でもどうする!?
どうする!? どうする!? どうする!!?
その時・・・
「おやおや。こりゃまたずいぶん修羅場だねぇ」
焦って頭がまとまらないあたしの耳に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
選ぶのはあたしじゃない。しま子だ。
しま子はあたしを守ってくれる。
ここで戦い、あたしを守る事を選んだんだ!
「分かったか?」
「うんっ」
「よし。理解してもらえたところで、さっさと先に進むぞ!」
門川君はそう言うなり、あたしの腕をまた力強くつかんで走り出す。
「天内君!」
「はいっ!?」
「頼むからもう、この急いでいる時に話をややこしくするのは止めてくれ!」
「は、はい・・・」
手を取り合って走る前方に、数体の鬼達が回り込んだ。
あたし達は慌てて足を止め、じりじりと後退する。
後ろを振り返ると、しま子が苦戦している姿が見えた。
しま子ひとりに、集団アリみたいに鬼達が群がっている。
しま子は殴り、切り裂き、叫びながら暴れまくって振りほどく。
でも、すぐに次々と鬼達がしま子に飛び掛る。
青い血、緑の血、赤い血が飛び散り、交じり合った。
ど、どうしよう・・・。
あたしがグダグダしてたせいだ。せっかくしま子が時間を稼いでくれていたのに。
目の前の鬼達が、あたしと門川君に向かって迫ってきた。
どうしよう。
門川君の術も効かない。あたしの術も効かない。
しま子は完全に苦戦している。このままじゃ・・・。
なんとかしなきゃ! でもどうする!?
どうする!? どうする!? どうする!!?
その時・・・
「おやおや。こりゃまたずいぶん修羅場だねぇ」
焦って頭がまとまらないあたしの耳に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


