「しま子! もういいんだよ! もう仲間の元へ帰って!」
鬼達の集団の中でひとり、果敢に戦うしま子に叫ぶ。
もういいんだよ!
もう帰って! あるべき場所へ!
「しま子、間違いを正さなきゃだめだよ!」
「天内君」
「門川君! お願い一緒にしま子を説得して!」
「何が間違いなんだ?」
「え? あ、だからさっきから何度も・・・!」
「しま子との出会いや、積み重ねた出来事や、思い出も間違いなのか?」
「あ・・・・・」
門川君は、真っ直ぐにあたしを見た。
こっちが思わず逸らしたくなるくらい、揺るぎの無い視線で。
「しま子が僕たちに注いでくれる温かい感情も、間違っているのか?」
「・・・・・」
「君にとっては、それらの全てが間違いだと言うんだな?」
門川君の淡々とした口調にあたしは言葉が詰まった。
それは、そういうわけじゃ、無いよ。
あたしは首を左右に振った。
それだけは間違いじゃない。
断じて誓える。
見上げれば必ずそこにある、しま子の笑顔。
そっと慰めてくれる温もり。
辛い時に捧げられた、精一杯の優しさ。
いつも全身全霊で、その身を傷付け、犠牲になって守ってくれた。
それは間違いであるはずがない。
それらの出来事の全ては絶対に真実だ。
決して偽者なんかじゃない。変わりのない真実だ。
鬼達の集団の中でひとり、果敢に戦うしま子に叫ぶ。
もういいんだよ!
もう帰って! あるべき場所へ!
「しま子、間違いを正さなきゃだめだよ!」
「天内君」
「門川君! お願い一緒にしま子を説得して!」
「何が間違いなんだ?」
「え? あ、だからさっきから何度も・・・!」
「しま子との出会いや、積み重ねた出来事や、思い出も間違いなのか?」
「あ・・・・・」
門川君は、真っ直ぐにあたしを見た。
こっちが思わず逸らしたくなるくらい、揺るぎの無い視線で。
「しま子が僕たちに注いでくれる温かい感情も、間違っているのか?」
「・・・・・」
「君にとっては、それらの全てが間違いだと言うんだな?」
門川君の淡々とした口調にあたしは言葉が詰まった。
それは、そういうわけじゃ、無いよ。
あたしは首を左右に振った。
それだけは間違いじゃない。
断じて誓える。
見上げれば必ずそこにある、しま子の笑顔。
そっと慰めてくれる温もり。
辛い時に捧げられた、精一杯の優しさ。
いつも全身全霊で、その身を傷付け、犠牲になって守ってくれた。
それは間違いであるはずがない。
それらの出来事の全ては絶対に真実だ。
決して偽者なんかじゃない。変わりのない真実だ。


