「違わないし勘違いでもない」
あっさりと彼はあたしの言葉を否定した。
本当に、ものすごくあっさりと、当たり前に否定されてしまった。
「ち、違うの門川君。しま子は滅火の力で無理やり・・・」
「そんな事は知っているよ」
あたしの説明を、またあっさりと途中で遮る。
そうだよ、門川君だって知ってるでしょ?
あたしがしま子を強制的に仲間に引き入れた事。
絹糸は自分の意思で、今、戦っている。
セバスチャンさんも、自分の選んだ道を貫いた。
でもしま子の場合は違う。
この戦いは、しま子の本来の意思でも選択でもないんだ。
だからしま子は、ここで本当の仲間の元へ・・・
「早く行くぞ」
彼はあたしの話を聞かずに、ぐいぐい腕を引っ張って先に進もうとする。
ちょ、ちょっと待って!
あたしは、戦い続けるしま子と彼を交互に見ながら踏みとどまった。
「しま子は、本当は・・・!」
「しま子にとっての『本当』を、なぜ君が決めるんだ?」
「・・・え?」
「自分自身の真実を決めるのはしま子だ。君じゃない」
あ・・・・・。
それは、確かに。
でも、でも・・・
最初から、あたし達としま子の絆は根本から間違っていたのに。
そこからどうやって真実を決められるっていうの?
間違いから始まったのに、真実なんかないよ。
ありっこない。
あっさりと彼はあたしの言葉を否定した。
本当に、ものすごくあっさりと、当たり前に否定されてしまった。
「ち、違うの門川君。しま子は滅火の力で無理やり・・・」
「そんな事は知っているよ」
あたしの説明を、またあっさりと途中で遮る。
そうだよ、門川君だって知ってるでしょ?
あたしがしま子を強制的に仲間に引き入れた事。
絹糸は自分の意思で、今、戦っている。
セバスチャンさんも、自分の選んだ道を貫いた。
でもしま子の場合は違う。
この戦いは、しま子の本来の意思でも選択でもないんだ。
だからしま子は、ここで本当の仲間の元へ・・・
「早く行くぞ」
彼はあたしの話を聞かずに、ぐいぐい腕を引っ張って先に進もうとする。
ちょ、ちょっと待って!
あたしは、戦い続けるしま子と彼を交互に見ながら踏みとどまった。
「しま子は、本当は・・・!」
「しま子にとっての『本当』を、なぜ君が決めるんだ?」
「・・・え?」
「自分自身の真実を決めるのはしま子だ。君じゃない」
あ・・・・・。
それは、確かに。
でも、でも・・・
最初から、あたし達としま子の絆は根本から間違っていたのに。
そこからどうやって真実を決められるっていうの?
間違いから始まったのに、真実なんかないよ。
ありっこない。


