そんな・・・。
しま子は、鬼の中でも特に強い鬼だから、特別大変だったんだろうけど。
それでも、これだけの鬼を今、瞬時に使役するのは無理って事は良く分かる。
「でも、どうして?」
どうして、この場にこんなにも鬼達が?
使役されてないって事は、人の言う事は聞かないんでしょ?
なのに何で、ここに都合良く集まってるの?
「もちろん、それ相応の術式を使って集められたのだろうが・・・」
「が?」
「もっと根本的な理由がある」
「根本的?」
「しま子だよ」
しま子? しま子が原因ってどういう事?
あたしはしま子の大きな背中を見上げた。
しま子は、唸り声を上げながら鬼達を睨みつけている。
「しま子は、裏切り者なんだよ」
・・・裏切り者?
「鬼とは、人を喰らうもの。人の立場とは一線を引くべき存在だ」
「・・・・・」
「その鬼が人に組し、人を愛している。それは鬼にとって堕落であり、裏切りなんだ」
「・・・・・」
「神に近しい『鬼』の誇りを捨て、穢した。しま子は鬼の世界から完全に排除されてしまったんだよ」
鬼の誇りを捨てて、穢した?
完全に鬼の世界から排除?
しま子・・・。
しま子は、鬼達全てから敵対されてしまったの?
・・・あたしの、せいで?
しま子は、鬼の中でも特に強い鬼だから、特別大変だったんだろうけど。
それでも、これだけの鬼を今、瞬時に使役するのは無理って事は良く分かる。
「でも、どうして?」
どうして、この場にこんなにも鬼達が?
使役されてないって事は、人の言う事は聞かないんでしょ?
なのに何で、ここに都合良く集まってるの?
「もちろん、それ相応の術式を使って集められたのだろうが・・・」
「が?」
「もっと根本的な理由がある」
「根本的?」
「しま子だよ」
しま子? しま子が原因ってどういう事?
あたしはしま子の大きな背中を見上げた。
しま子は、唸り声を上げながら鬼達を睨みつけている。
「しま子は、裏切り者なんだよ」
・・・裏切り者?
「鬼とは、人を喰らうもの。人の立場とは一線を引くべき存在だ」
「・・・・・」
「その鬼が人に組し、人を愛している。それは鬼にとって堕落であり、裏切りなんだ」
「・・・・・」
「神に近しい『鬼』の誇りを捨て、穢した。しま子は鬼の世界から完全に排除されてしまったんだよ」
鬼の誇りを捨てて、穢した?
完全に鬼の世界から排除?
しま子・・・。
しま子は、鬼達全てから敵対されてしまったの?
・・・あたしの、せいで?


