鬼の手が、しま子の足首をぐいっと引っ張った。
「うがあぁっ!」
しま子が叫び声を上げた。
どれほどの剛力で引かれているのか、しま子の片足が地面の中に引きずり込まれていく!
しま子!!
あたしは慌ててしま子の腕をつかんで、引っ張り上げようとした。
全力で腕を引っ張る。
でも、しま子の体は容赦なくどんどん地面の中に引きずり込まれていく。
・・・うわぁ、だめだ! 抵抗できない!
このままじゃ引きずり込まれるっ!!
門川君が両手で印を結んだ。
白い光と共に、両手が輝く。
印を結んだまま、彼はしま子の足元辺りの地面を強く殴った。
ドンッ!! と鈍い振動が、足元から身体に響く。
途端に、しま子の体が軽くなった。
やった! 今のうちに・・・!
あたしと門川君は、急いでしま子の体を引っ張り上げる。
地面から抜け出したしま子のヒザから下は、青白い、ぬらりとした液体でベットリ濡れていた。
それを見た門川君の表情が険しくなった。
「急げ! 天内君、しま子! すぐにこの場を去るぞ!」
「え? え? どうかしたの?」
そりゃ、こんなところに長居するつもりは最初から全然無いけど。
なにをそんなに慌ててるの? 門川君?
「うがあぁっ!」
しま子が叫び声を上げた。
どれほどの剛力で引かれているのか、しま子の片足が地面の中に引きずり込まれていく!
しま子!!
あたしは慌ててしま子の腕をつかんで、引っ張り上げようとした。
全力で腕を引っ張る。
でも、しま子の体は容赦なくどんどん地面の中に引きずり込まれていく。
・・・うわぁ、だめだ! 抵抗できない!
このままじゃ引きずり込まれるっ!!
門川君が両手で印を結んだ。
白い光と共に、両手が輝く。
印を結んだまま、彼はしま子の足元辺りの地面を強く殴った。
ドンッ!! と鈍い振動が、足元から身体に響く。
途端に、しま子の体が軽くなった。
やった! 今のうちに・・・!
あたしと門川君は、急いでしま子の体を引っ張り上げる。
地面から抜け出したしま子のヒザから下は、青白い、ぬらりとした液体でベットリ濡れていた。
それを見た門川君の表情が険しくなった。
「急げ! 天内君、しま子! すぐにこの場を去るぞ!」
「え? え? どうかしたの?」
そりゃ、こんなところに長居するつもりは最初から全然無いけど。
なにをそんなに慌ててるの? 門川君?


