神様修行はじめます! 其の二

あたしは・・・ただ泣いていた。

泣いてもどうにもならないけれど。

とても涙が止まらないから、泣いていた。


後ろ髪を引かれる、とか、断腸の思い、とか。

聞いたことがある。


あぁ、こういう事か。こういう事だったんだ。

あの言葉は、こういう事だったんだ・・・。


こんなにも苦しい事が、この世にはあるんだよって事なんだ。

あたし達が選んで進む道は、こんな道なんだよって事なんだ。


「氷龍が岩さん達を守ってくれるだろう」

「・・・・・」

「彼らの手だけを、血に染めるわけにはいかない」

「・・・・・」

「僕も・・・背負う」


走りながら、門川君はそう言った。


彼は、自分の道を選んだ。

そして、その道を今こうして進んでいる。

それは、あたしも・・・


「しま子、あたしを降ろして」

「うあぁ・・・」

「あたし、自分の足で進むから」


しま子と門川君の足が止まった。

あたしは、しま子の腕から降りて地面に足をつける。

あたしは頬の涙をグイッと拭きながら立った。

ちょっとふらついて、しま子が支えてくれた。

「ありがとう。もう大丈夫」