『その牙 その爪 そのウロコ 神に次ぐもの 飛翔するべし』
目も眩む白い輝き。
門川君の全身が強烈な輝きを放った。
その光から・・・
氷のように艶やかに透き通る、巨大で長身のモノが轟音と共に飛び出した。
その勢いに押されて、あたし達は思わず皆、地面に伏せる。
渦巻く風の中、あたしはその正体を見極めようと目を凝らした。
あれは・・・
氷の竜っ!!?
ヘビのような、しなやかな長い身体。
その身体をびっちりと覆う、魚類のようなウロコ。
虎の掌、鷹の爪。
口元の長髯、鹿のように隆々と生える角。
竜だ・・・。まさしく龍だ。
門川君が、氷の龍を召喚したんだ!
悠々とその巨体を空に浮かばせ、氷龍が強い風を巻き起こす。
周囲の木々が、なぎ倒されんばかりに踊り狂う。
獣人達が爆風に翻弄される。
氷龍が天を仰いだ。
その全身から、透明に輝くウロコが噴き出す。
鋭い刃のように宙を舞い、獣人達の身体を微塵に切り裂き血に染めた。


