「永久様、どうか行って下されや」
止まない獣人達からの攻撃。
絶え間ない戦いの喧騒。
争いの声と血と土煙と夜の闇の中、当主さんが迎え撃つ。
そして静かに、でもしっかりと力強く言い放つ。
「ここで立ち止まったら、あんた、永世様に何て言い訳するだ?」
門川君の表情が苦しそうに歪んだ。
彼はうつむいて、ギリギリと歯軋りする。
その横でお岩さんが、必死にすがりついて叫び続ける。
「永久様! 遥峰を助けてくれるわよね!?」
「・・・・・・・」
「見捨てないわよね!? 遥峰を・・・見殺しにしないわよね!?」
「・・・・・・・」
「お願いだから早く助けてっ!!」
悲痛な叫びを聞きながら、彼の両目はぎゅうっと閉じられる。
その両肩がかすかに震えた。
門川君の心の中が、嵐のように、惑い荒れ狂っているのが分かった。
・・・あたしの心もそうだから。
・・・・・
進むべき、なのだろう。
ここは、彼らの言う通り先に進むべきなんだろう。
それが正しい道なんだと、思う。
でも・・・
でも、正しいって・・・なに?
それがなんなの?
正しければそれでいいの? 正しい事が全てなの?
止まない獣人達からの攻撃。
絶え間ない戦いの喧騒。
争いの声と血と土煙と夜の闇の中、当主さんが迎え撃つ。
そして静かに、でもしっかりと力強く言い放つ。
「ここで立ち止まったら、あんた、永世様に何て言い訳するだ?」
門川君の表情が苦しそうに歪んだ。
彼はうつむいて、ギリギリと歯軋りする。
その横でお岩さんが、必死にすがりついて叫び続ける。
「永久様! 遥峰を助けてくれるわよね!?」
「・・・・・・・」
「見捨てないわよね!? 遥峰を・・・見殺しにしないわよね!?」
「・・・・・・・」
「お願いだから早く助けてっ!!」
悲痛な叫びを聞きながら、彼の両目はぎゅうっと閉じられる。
その両肩がかすかに震えた。
門川君の心の中が、嵐のように、惑い荒れ狂っているのが分かった。
・・・あたしの心もそうだから。
・・・・・
進むべき、なのだろう。
ここは、彼らの言う通り先に進むべきなんだろう。
それが正しい道なんだと、思う。
でも・・・
でも、正しいって・・・なに?
それがなんなの?
正しければそれでいいの? 正しい事が全てなの?


