神様修行はじめます! 其の二

「永久様・・・」

「なんと言われようと、僕は見捨てない」

「・・・・・」

「僕は絶対に見捨てないと誓ったんだ」

「・・・まだわかんねぇのか、このガキは! カン違いしてんじゃねぇよ!」


セバスチャンさんの両目が、ひときわ爛と光った。

罵声が、真っ赤な血と共に口から溢れ出る。


「見捨てるんじゃねぇ! お前は救いに行くんだよ!」

「・・・・・っ」

「ここに留まる事こそが誓いを裏切る事だと、なぜ気付かない!?」

「・・・・・」

「お前には、成すべき事があるはずだ! 本当に譲ってはいけないものを見誤るんじゃねぇ!」


血まみれの凄惨な姿と表情で、彼は門川君に語り続ける。

最後の命の灯火を、煌々と輝かせながら。

その強烈で強固な意志の力に、あたしは絶句してただ彼を見入るしかない。


「オレにはオレの譲れぬものがあるんだ。・・・それを踏みにじるな。わかったか、ガキが」


血塗れた顔の、凛とした決意。

血の臭いの立つ体から発する、すさまじい誇り。


セバスチャンさんの手が、震え始めた。

門川君の手を握り締めながらガクガクと震える。

もう、片手を上にあげることすら出来なくなってきている。

それでも・・・それでも彼は・・・


セバスチャンさんは、門川君の術の発動を断固として邪魔し続けた。