神様修行はじめます! 其の二

月明かりに、顔貌が浮かび上がる。

まさに、人間と猿を掛け合わせたような容貌。

表情にはしっかりとした知性が感じられる。

でも明らかに人間とは言い切れない顔。


ゴリラのような容貌と、がっしりとした逞しい体格。

姿勢は、より人間に近い。

両目が星のように小さく輝いて・・・


星っ!?


あたしは頭上を見上げた。

木々の間の輝きは・・

星じゃない! このたくさんの輝きは全部、猿人の目だ!

囲まれてしまった!!


あたし達は身を寄せて固まる。


「門川君」

「なんだ?」

「ここって猿飼ってるの?」


飼うにしたってずいぶん大量ね。よっぽど猿好き?

この光が全部猿人なら、いったい総勢何名様?


「飼ってもいないし、もちろんこんな生物はいない」

「いるじゃん、目の前に」

「いないんだよ、本来は。こんな生物は存在しない」


門川君は眉間にシワを寄せ、なんだか苦しそうに呟いた。


「今までも異形のモノや生き物を、都合良く造り替えてはいたが・・・」

「・・・交配しましたね? 人間と猿を」


セバスチャンさんの静かな声に、門川君は沈黙で答えた。