神様修行はじめます! 其の二

「門川に創られた、人工の神獣か・・・」

哀れなものよ。

その金の躯体もたてがみも、牙も爪も。

唸り声すらも、自分のためには使えぬか。

命そのものを操られ、生きている限り永遠に。


「眠りたいか?」


意思の見えぬ漆黒の瞳。

その果てしない深い深い奥底の・・・

ほんのわずかな哀しみの影。


「・・・安堵せい。眠らせてやろう」


この両肩に抱えきれぬほどの、願いと想い。

ひとつぐらい増えたとて、いまさら何事も無し。

果たしてやろう。お前の願いも。



「我が子よ」

「に――っ」

「見ておれ。これが我の譲れぬ戦いじゃ」



凝縮された空間が爆発する。


幕は落ちた。


ふたつの美しい獣が、土を蹴った。