門川君があたしをチラリと見て、片眉を下げた。
「相変わらず失敬だな、君は」
「そうですわよアマンダ! 暴言ですわ!」
お岩さんが口からツバを飛ばす勢いで抗議してくる。
「永久様になんてこと言うんですの!?」
「だ、だってぇ・・・!」
だって、あまりにも非常識なんだもん!
いったいどっから出てくるのよ、この力って!
ちょっと普通じゃ考えられないよ!
「母方の血じゃよ」
考えられない現象の答えを、絹糸があっさり教えてくれた。
血? お母さんの血?
「永久の母は、氷血の一族の術者だったのじゃよ」
「それは知ってるけど・・・」
「言霊師は、大技になるほど術の発動に時間がかかる。精神の集中や言霊の詠唱にのぉ」
確かにその通りだ。
治癒や蘇生、召喚。
それらの大技は門川君も、それなりに時間がかかってた。
「じゃが永久にとって、氷系の術は自分の血そのもの。無理やりどこかから引っ張って発動するものではない」
「僕は氷系の術なら、ほぼ無意識に発動できるんだよ」
「というよりも、常に無意識に発動し続けている状態じゃのぉ」
常に微弱に・・・。
思い当たる。
彼の体からは、常に冷気が伝わってくる。
いつでもどんな時でも、彼の指や胸はヒンヤリと冷たい。
「相変わらず失敬だな、君は」
「そうですわよアマンダ! 暴言ですわ!」
お岩さんが口からツバを飛ばす勢いで抗議してくる。
「永久様になんてこと言うんですの!?」
「だ、だってぇ・・・!」
だって、あまりにも非常識なんだもん!
いったいどっから出てくるのよ、この力って!
ちょっと普通じゃ考えられないよ!
「母方の血じゃよ」
考えられない現象の答えを、絹糸があっさり教えてくれた。
血? お母さんの血?
「永久の母は、氷血の一族の術者だったのじゃよ」
「それは知ってるけど・・・」
「言霊師は、大技になるほど術の発動に時間がかかる。精神の集中や言霊の詠唱にのぉ」
確かにその通りだ。
治癒や蘇生、召喚。
それらの大技は門川君も、それなりに時間がかかってた。
「じゃが永久にとって、氷系の術は自分の血そのもの。無理やりどこかから引っ張って発動するものではない」
「僕は氷系の術なら、ほぼ無意識に発動できるんだよ」
「というよりも、常に無意識に発動し続けている状態じゃのぉ」
常に微弱に・・・。
思い当たる。
彼の体からは、常に冷気が伝わってくる。
いつでもどんな時でも、彼の指や胸はヒンヤリと冷たい。


