「ど・・・ど・・・」

どうして!? とか、どうしよう!とか、いろいろ頭に浮かぶけど・・・


「どこまで大人って汚いのっ!!?」

って言葉が口から飛び出した。


よくまあ、そんな事ができるわね!

あたし達は門川を、結果的に上層部の連中の事も守ろうとしてるのにっ!

そのあたし達をハメて、裏で札束数えるようなマネするなんて!


「大人ってプライドないの!? 信念はないの!? 恥は無いの!?」


青少年には理解不能だわ!

年取りすぎて、心の目が曇ってるんじゃないの!?

眼科に行け! 眼科に!!


「大人としては、実に耳に痛いお言葉でございますね」


セバスチャンさんが苦笑いしながらそう言った。


「さて、どうするかの?」

「どうもしない。このまま決起する」

「さようでございますね」

「ふむ、では行くか」


頭に血が上りまくりのあたしとは対照的に、冷静な三人が話し合っている。


ちょっ・・・!?

なんか、ずいぶんアッサリ決定しちゃったけど大丈夫!?

ほんとにそれでいいのっ!? 奥方にバレちゃってるのに!


このまま決起して勝算はあるの!?

まさか、ヤケクソになってるわけじゃないよねっ!!?

人生早まっちゃダメだよダメっ!