怖くない。ちっとも。
「・・・ほんとだ」
「なにがだい?」
「側にいれば、無敵」
「・・・あぁ」
無敵だ。何も怖くない。
目を閉じて彼に身体を預ける。
彼の手の冷たさと温もり。
鼓動と吐息。
お互いのそれらが、重なり合っていく。
できるなら、このまま時を止めて欲しい。
澄んだ月光。
この世界を照らす白銀の光。
静寂の闇。
しんとした空気の中で、密やかに息づくもの全て。
静かに温かく、そこにある大切な物。
在り続けて欲しい。
この時が、この全てが
何の変哲もないこの全てが、なにひとつ変わらずに永遠と続いて欲しい。
でも・・・・・
「永久様」
「・・・・・」
「お時間でございます」
「・・・ほんとだ」
「なにがだい?」
「側にいれば、無敵」
「・・・あぁ」
無敵だ。何も怖くない。
目を閉じて彼に身体を預ける。
彼の手の冷たさと温もり。
鼓動と吐息。
お互いのそれらが、重なり合っていく。
できるなら、このまま時を止めて欲しい。
澄んだ月光。
この世界を照らす白銀の光。
静寂の闇。
しんとした空気の中で、密やかに息づくもの全て。
静かに温かく、そこにある大切な物。
在り続けて欲しい。
この時が、この全てが
何の変哲もないこの全てが、なにひとつ変わらずに永遠と続いて欲しい。
でも・・・・・
「永久様」
「・・・・・」
「お時間でございます」


