確かにあたし達は、これから戦いに行く。
これから血を流しに行く。
門川君を守るために、血を流す。
でもそれは、自分のためでもあるんだ。
自分にとって、かけがえのない大切な物を守るため。
そのために戦うと、自分で決めた。
自分自身で、自分が望むことのために。
「それだけは間違わないで。誰一人として、門川君に押し付けられて戦うんじゃない」
「・・・・」
「だからひとりで背負わないで」
「天内君・・・」
「どうしても背負うというなら、あたしも一緒だから」
一緒だからね。
門川君は、暗闇にひとりじゃないんだからね。
あたしはずっとずっと一緒だからね。
暗闇の中で、動く気配がした。
門川君が組んでいた腕をほどき、片腕をあたしの肩に回す。
そしてぎゅっと抱き寄せた。
「絶対に、何があっても諦めない。守ってみせる」
「・・・うん」
「君を、大切な物を守る」
「うん。あたしも守ってみせるよ」
彼の肩に額を当てて、彼の清廉な香りをかいだ。
心は不思議なくらい落ち着いていた。
これから血を流しに行く。
門川君を守るために、血を流す。
でもそれは、自分のためでもあるんだ。
自分にとって、かけがえのない大切な物を守るため。
そのために戦うと、自分で決めた。
自分自身で、自分が望むことのために。
「それだけは間違わないで。誰一人として、門川君に押し付けられて戦うんじゃない」
「・・・・」
「だからひとりで背負わないで」
「天内君・・・」
「どうしても背負うというなら、あたしも一緒だから」
一緒だからね。
門川君は、暗闇にひとりじゃないんだからね。
あたしはずっとずっと一緒だからね。
暗闇の中で、動く気配がした。
門川君が組んでいた腕をほどき、片腕をあたしの肩に回す。
そしてぎゅっと抱き寄せた。
「絶対に、何があっても諦めない。守ってみせる」
「・・・うん」
「君を、大切な物を守る」
「うん。あたしも守ってみせるよ」
彼の肩に額を当てて、彼の清廉な香りをかいだ。
心は不思議なくらい落ち着いていた。


