神様修行はじめます! 其の二

「アマンダ? 大丈夫ですの?」

「大丈夫。ある意味、最強になった気分だから」

「??」


不思議そうなお岩さんの顔。


彼女にとっては、あの巨大ミミズ達は当たり前の存在なんだろうなぁ。

本当に可愛がってるみたいだし。

ジュリエッタ達も、お岩さんに心底懐いてるみたいだった。

お互いの間に、見えない絆が糸のように繋がってるのが理解できた。


・・・あんまり理解したくないけど。


絹糸は、お岩さんが田舎な実家を心底嫌ってるって説明してたけど・・・


「ねぇ、お岩さん」

「なんですの? アマンダ」

「お岩さんって、権田原の事が大好きなんだね」


お岩さんの顔が、ぱあっと一瞬で赤くなった。

「な、何をいいますの!? アマンダったら急に!」

オロオロと視線を動かしながら、慌てる。


「こんなド田舎、わたくしにふさわしくありませんわよ!」

「ふさわしいのと好き嫌いは別の話でしょ?」

「な・・・な・・・」

「それにあたしは、ここはお岩さんにふさわしい場所だと思う」


あたしは、慌て続けるお岩さんを見ながら、笑った。


「ここはそれぐらい、素晴らしい場所だもの」