神様修行はじめます! 其の二

あたしはズリズリ後方に後ずさりしながら、絶叫した。

「もう分かった! 充分わかったから!」


お岩さんの攻撃力のスゴさは充分に理解した!

戦場に出るのも、もう反対しない!

なんか、あたしより役に立てそうだし!


「だからお願い、ミミズの親衛隊を土に返してっ」

そうじゃないと、ホントに心筋梗塞を起こしそう。

今夜があたしの命日になってしまう!


「アマンダが、皆の実力を認めてくれましたわ。さ、もうお帰りなさいな」


ずおぉぉっと空気が震える感覚がする。

あたしは恐怖で頭を抱え込みながら、それを感じていた。

なんだか、ミミズの親衛隊のみなさん、すっごく名残惜しそう・・・。


その感覚を理解できてしまう、自分が怖い・・・。


地響きの振動が落ち着いて、静かになった。

こわごわ顔を上げると、ジュリエッタの姿は消え去っていた。

ピエールもフランソワもジョセフもいない。


・・・・・ほっ。助かった。

あぁ、生きた心地がしなかった!!

力尽きヘナヘナと横たわる。


なんで決戦前に、こんなに体力と精神力を消耗しなきゃなんないの?

もう怖いものなんて、何も無いわ。

本番当日、何が出てきても鼻で笑えそうよ。