「ねぇ、絹糸。あたしと出会わない方が良かった?」
「・・・そんな事は思わぬよ」
「なら一緒にいようよ」
出会って良かったと思う相手なら一緒にいようよ。
素直に、単純にさ。
いたいなら、いればいいんだよ。
ただそれだけの事なんだよ。簡単だよ。
難しい事なんかさ、ひとっつも無いんだよ。
「どんなに辛くても、どんなに悲しくてもさ・・・」
「・・・・・」
「梅干おにぎりがあるから大丈夫だよ」
絹糸は、黙って胸に抱かれていた。
あたしを見上げて、じっと耳を傾ける。
金色の目が、食い入るようにあたしを見ていた。
まるで何かを探しているように。
「ナオは・・・」
何かを探す瞳のままで、絹糸が話し出した。
ナオ?
あたしのじー様?
「じー様がどうかしたの?」
「そう言えば、我に願いを託さず逝ったのは、ナオだけじゃったと思うてのぉ」
「・・・そんな事は思わぬよ」
「なら一緒にいようよ」
出会って良かったと思う相手なら一緒にいようよ。
素直に、単純にさ。
いたいなら、いればいいんだよ。
ただそれだけの事なんだよ。簡単だよ。
難しい事なんかさ、ひとっつも無いんだよ。
「どんなに辛くても、どんなに悲しくてもさ・・・」
「・・・・・」
「梅干おにぎりがあるから大丈夫だよ」
絹糸は、黙って胸に抱かれていた。
あたしを見上げて、じっと耳を傾ける。
金色の目が、食い入るようにあたしを見ていた。
まるで何かを探しているように。
「ナオは・・・」
何かを探す瞳のままで、絹糸が話し出した。
ナオ?
あたしのじー様?
「じー様がどうかしたの?」
「そう言えば、我に願いを託さず逝ったのは、ナオだけじゃったと思うてのぉ」


