一瞬で頭に血が上った。
ガアッと体が熱くなる。
バックン!と心臓が鼓動を打つ。
怪鳥の周囲に、黒い霧のような渦が視える。
その中心の、ひときわ色濃い渦も。
視える。
視えるのに・・・!!
近づけない!
あそこまでたどり着けない!
怪鳥の元へ・・・
血を吐いて苦しむ絹糸の元へ・・・!
目の前で苦しんでいるのに・・・!
『ギュアアァァァッ!!』
怪鳥が恐ろしい声を響かせた。
絹糸に狙いを定め、くちばしを振り上げる。
それに気付いた絹糸が、狂ったように怪鳥の爪の中で暴れた。
・・・だめだ! 逃げられない!
絹糸っ!
待ってて! 今行く!
ガアッと体が熱くなる。
バックン!と心臓が鼓動を打つ。
怪鳥の周囲に、黒い霧のような渦が視える。
その中心の、ひときわ色濃い渦も。
視える。
視えるのに・・・!!
近づけない!
あそこまでたどり着けない!
怪鳥の元へ・・・
血を吐いて苦しむ絹糸の元へ・・・!
目の前で苦しんでいるのに・・・!
『ギュアアァァァッ!!』
怪鳥が恐ろしい声を響かせた。
絹糸に狙いを定め、くちばしを振り上げる。
それに気付いた絹糸が、狂ったように怪鳥の爪の中で暴れた。
・・・だめだ! 逃げられない!
絹糸っ!
待ってて! 今行く!


