体中の残った毒素が、いっぺんに消え去った。
絹糸もしま子も、穏やかな表情になっている。
きっとすっかり解毒されたんだ。
あ・・・?
こめかみと頬に残っていた、ピリピリした痛みが消えてる。
手で触れると、傷が無くなっていた。
すっかり元通りだ。
門川君は、いつも通りの表情。
感情の読めない、綺麗な顔立ち。
強い光にさらされて、濃い陰影を刻むその姿。
あたしは・・・それをじっと見つめていた。
満たされた体で、余計な物の全てが消え去った心で。
彼を、ただ見つめた。
そして、彼に語りかけた。
「ねぇ、門川君。あたしね・・・」
「・・・・・・・」
「あたし、あたしね・・・」
「・・・・・・・」
ぽつんと、言葉がこぼれ出た。
「あたしは絶対、門川君の側から離れないからね」
絹糸もしま子も、穏やかな表情になっている。
きっとすっかり解毒されたんだ。
あ・・・?
こめかみと頬に残っていた、ピリピリした痛みが消えてる。
手で触れると、傷が無くなっていた。
すっかり元通りだ。
門川君は、いつも通りの表情。
感情の読めない、綺麗な顔立ち。
強い光にさらされて、濃い陰影を刻むその姿。
あたしは・・・それをじっと見つめていた。
満たされた体で、余計な物の全てが消え去った心で。
彼を、ただ見つめた。
そして、彼に語りかけた。
「ねぇ、門川君。あたしね・・・」
「・・・・・・・」
「あたし、あたしね・・・」
「・・・・・・・」
ぽつんと、言葉がこぼれ出た。
「あたしは絶対、門川君の側から離れないからね」


