門川君が、ついにガクンと両ヒザを地に付けた。
はぁはぁと大きく息を吐き、肩を揺らしている。
「門川君! しっかりして!」
「もうそろそろ・・・大丈夫だろう」
門川君は正座をして体勢を整えた。
「絹糸、しま子、来い」
絹糸としま子が、よろよろと近寄った。
門川君が両手で印を組み、目を閉じて集中する。
白く輝く円陣が地面に現れた。
強い光があたし達を包み込む。
『一滴の刻印、一粒の斑紋。
謀略と侵食と破壊。
癒しの水、黄金の風の流砂にて飲み込まれん。
行く先の、果て無き彼方、儚き消滅。
消え去るのみ、其は狂乱の虚しいうたかたよ・・・』
体の中を、彼の声と共に何かが走りぬける。
透き通った水。輝く風。
さぁぁっと音をたてて、一瞬で全身が満ちる。
あぁ・・・なんて綺麗なものに満たされているんだろう。
とても、とても綺麗。
余計な物なんて、なにも、何ひとつ入り込む余地なんか無い。
はぁはぁと大きく息を吐き、肩を揺らしている。
「門川君! しっかりして!」
「もうそろそろ・・・大丈夫だろう」
門川君は正座をして体勢を整えた。
「絹糸、しま子、来い」
絹糸としま子が、よろよろと近寄った。
門川君が両手で印を組み、目を閉じて集中する。
白く輝く円陣が地面に現れた。
強い光があたし達を包み込む。
『一滴の刻印、一粒の斑紋。
謀略と侵食と破壊。
癒しの水、黄金の風の流砂にて飲み込まれん。
行く先の、果て無き彼方、儚き消滅。
消え去るのみ、其は狂乱の虚しいうたかたよ・・・』
体の中を、彼の声と共に何かが走りぬける。
透き通った水。輝く風。
さぁぁっと音をたてて、一瞬で全身が満ちる。
あぁ・・・なんて綺麗なものに満たされているんだろう。
とても、とても綺麗。
余計な物なんて、なにも、何ひとつ入り込む余地なんか無い。


