彼は、強い口調でそう言った。
でも、はいそうですかってわけにはいかない。
彼に抱きかかえられてるのだって、申し訳ないくらいなのに。
「言ったでしょ? 牛がどうなろうと気にしないでって」
「いいから飲め」
「だから、牛が・・・」
「飲め」
「でも・・・」
「これ以上逆らったら、その薬を君の尻に突っ込む」
「飲みます・・・」
彼のセリフに潜んだ凄みにビビッて、あたしは薬を飲み込んだ。
彼の場合、その言動に冗談というものは、一切含まれていない。
本当に冗談抜きで、あたしのパンツをめくりかねない。
「安全な場所まで急ぐぞ」
彼は無表情のままで、そう言って足を速めた。
庵を出て、さらに先を急ぐ。
抜け道の入り口を目指して。
小人さん達も、一緒について来てくれていた。
無事に抜け道までたどり着き、ひとつ、息をつく。
そして縄ハシゴを急いで降りた。
上を見上げると、小人さん達が、入り口を草木で隠してくれているのが見えた。
「ありがとう、みんな」
また会おうね。
でも、はいそうですかってわけにはいかない。
彼に抱きかかえられてるのだって、申し訳ないくらいなのに。
「言ったでしょ? 牛がどうなろうと気にしないでって」
「いいから飲め」
「だから、牛が・・・」
「飲め」
「でも・・・」
「これ以上逆らったら、その薬を君の尻に突っ込む」
「飲みます・・・」
彼のセリフに潜んだ凄みにビビッて、あたしは薬を飲み込んだ。
彼の場合、その言動に冗談というものは、一切含まれていない。
本当に冗談抜きで、あたしのパンツをめくりかねない。
「安全な場所まで急ぐぞ」
彼は無表情のままで、そう言って足を速めた。
庵を出て、さらに先を急ぐ。
抜け道の入り口を目指して。
小人さん達も、一緒について来てくれていた。
無事に抜け道までたどり着き、ひとつ、息をつく。
そして縄ハシゴを急いで降りた。
上を見上げると、小人さん達が、入り口を草木で隠してくれているのが見えた。
「ありがとう、みんな」
また会おうね。


