・・・・・
あ・・・
そうだ! 秋風!!
我に返って秋風を見た。
秋風は、ぼうっとして門川君を見ていてた。
気の抜けたような表情だった。
・・・秋風?
「永継様も・・・」
「え?」
「永継様も、まったく同じ事を言っておられた・・・」
力の抜けた声で、ぼそりとそう言った。
そして、やっぱり力の抜けた目で、お兄さんのミイラを見た。
「昔からいつも言っておられた。『秋風の手が血に汚れるのを見たくない』と」
秋風の目に涙が浮かんだ。
ぽろりと流れて、胸元に落ちた。
また涙が浮かぶ。
・・・落ちる。
ぽろり・・・ぽろり・・・
次々と浮かび、あふれて、耐え切れず落ちる・・・。
あ・・・
そうだ! 秋風!!
我に返って秋風を見た。
秋風は、ぼうっとして門川君を見ていてた。
気の抜けたような表情だった。
・・・秋風?
「永継様も・・・」
「え?」
「永継様も、まったく同じ事を言っておられた・・・」
力の抜けた声で、ぼそりとそう言った。
そして、やっぱり力の抜けた目で、お兄さんのミイラを見た。
「昔からいつも言っておられた。『秋風の手が血に汚れるのを見たくない』と」
秋風の目に涙が浮かんだ。
ぽろりと流れて、胸元に落ちた。
また涙が浮かぶ。
・・・落ちる。
ぽろり・・・ぽろり・・・
次々と浮かび、あふれて、耐え切れず落ちる・・・。


