「・・・え?」
「利用されている事など、とうに承知しておるわ」
「・・・・・え?」
「そんな事、どうでも良いこと」
秋風は、お兄さんのミイラの頬に手を伸ばした。
そしてうっとりと目を閉じ、愛しげに頬を寄せる。
「永継様が、どんな形であれ生きてくれれば・・・それでいい」
うっすらと目を開け、あたしに向かって笑いかける。
「門川当主の座など、もはやどうでも良いわ」
ふふ、ふふふ・・・。
ねぇ、永継さま・・・・・。
愛しげに、さも愛しげに・・・
秋風は、お兄さんのミイラの頬をなで続ける。
微笑んで唇を寄せた。
絹糸がその様子を見て、がくりと体から力を抜いた。
あぁ・・・この人は・・・。
この人の心は・・・もう・・・。
あたしは、ぎゅっと唇をかみ締めた。
「そのためにも、秘密を知った者は生かしてはおけぬ」
秋風が、お兄さんのヒザに突っ伏す門川君を見た。
そして、にやりと笑う。
「永久、お前はただでさえ・・・・・生かしてはおけぬ!」
ギラリと両目に狂気が宿り、彼女の手が揺れた。
「利用されている事など、とうに承知しておるわ」
「・・・・・え?」
「そんな事、どうでも良いこと」
秋風は、お兄さんのミイラの頬に手を伸ばした。
そしてうっとりと目を閉じ、愛しげに頬を寄せる。
「永継様が、どんな形であれ生きてくれれば・・・それでいい」
うっすらと目を開け、あたしに向かって笑いかける。
「門川当主の座など、もはやどうでも良いわ」
ふふ、ふふふ・・・。
ねぇ、永継さま・・・・・。
愛しげに、さも愛しげに・・・
秋風は、お兄さんのミイラの頬をなで続ける。
微笑んで唇を寄せた。
絹糸がその様子を見て、がくりと体から力を抜いた。
あぁ・・・この人は・・・。
この人の心は・・・もう・・・。
あたしは、ぎゅっと唇をかみ締めた。
「そのためにも、秘密を知った者は生かしてはおけぬ」
秋風が、お兄さんのヒザに突っ伏す門川君を見た。
そして、にやりと笑う。
「永久、お前はただでさえ・・・・・生かしてはおけぬ!」
ギラリと両目に狂気が宿り、彼女の手が揺れた。


