神様修行はじめます! 其の二

ちっちゃな、白い優しい明かり。


ぽつんと、たったひとつ灯っていた温かさ。


ささやかで、でも精一杯の・・・


彼へ捧げられた、思いやり。


それすらも・・・許さないの?

なにもかも奪い取るというの?


そこまで彼を追いつめたいの?


そこまで彼を壊したいの?


そこまで彼を踏みにじりたいの?


もはや


正気の沙汰とは思えない。



― ドックンッ! ―


あたしの心臓が激しく鳴った。


―ドックン ドックンッ! ―


手足の指先まで瞬時に血潮が送られる。


熱い熱い、燃える天内の血が。

怒りに燃える天内の血が。