永久、永久・・・
『永久! 大丈夫かいっ!?』
『兄上』
『戦いから、瀕死の重症で戻ったと聞いて・・・』
『だいじょうぶです。治療を受けました』
『あぁ・・・よかったっ!!』
『兄上、ごめんなさい』
『ん?』
『せっかく来てくださったのに、僕は、もう行かなければなりません』
『行くって、まさかもう次の戦いに!?』
『母上に、そう言われました』
『・・・・・・・永久』
『はい。兄上』
『もう少し、辛抱しておくれね』
『・・・はい?』
『ぼくが、いつか力に目覚めて当主になったら・・・』
『・・・・・』
『そしたらもう二度と、永久にこんな思いはさせないよ』
『兄上・・・』
『僕がきっと永久を守ってあげるからね』
『・・・はいっ』
『約束するよ。きっときっと守ってあげるよ』
きっときっと守るよ。
その日が来たら、必ず、必ず・・・!
約束だよ、永久。僕と永久との約束だ。
僕はこの約束を絶対に忘れない。
だから永久も、絶対に忘れないで。
絶対に、守るから。
絶対に・・・絶対に・・・・・。


