永久、永久・・・・・
『永久?』
『あ・・・あにうえ』
『こんな所で何してるの?』
『かくれております』
『どうして?』
『・・・・・・・』
『そっか・・・僕もいっしょに、かくれるよ』
『あにうえも?』
『今日も母上におこられたんだ。どうして力を発動できないのか!って』
『・・・・・・・』
『泣いてあやまったけど、母上はゆるしてくれなかったよ』
『・・・・・・・』
『僕は、永久がうらやましいなぁ』
『ぼくは、あにうえがうらやましいです』
『そうなの?・・・なんだか、ヘンなの。おかしいねぇ』
『はい』
『ふふ・・・・』
『ふふ・・・・』
『永久殿、ここにおられたか。奥方様がお呼びです』
『・・・・・いやだ! 行きたくない!』
『さあ! 早く来るのです!』
『いやだあ! いやだいやだああ!!』
『やめて! 永久を連れて行かないで!』
『あにうえ! たすけてぇっ!!』
『おねがい、永久をいじめないで・・・!!』


