神様修行はじめます! 其の二

梅干おにぎりを食べるとな、元気が出てくるんだとさ。


どんなに辛くても

どんなに悲しくても

どんなに苦しくても

このおにぎりから勇気をもらえるんだと。


希望だとか、笑顔だとか、明日だとか、


そんなもんが、全部ぜーんぶ詰まってるんだとさ。


だから、もうダメだとか

もう限界だとか

二度と立ち直れないとか


そんな時に、必ず食べるんだと。


もうダメだなんて言ってられないから。


もう限界だとか言ってる場合じゃないから。


今こそ、立ち上がらないといけないから。


十個でも二十個でも、腹がバリ割けるほどに食って・・・

食って食って食いまくって・・・


絶対に、立ち上がってみせる。



「永世様は、いつもそう言ってたなぁ・・・」


「・・・・・」


「オラは、よく永世様に呼ばれてなぁ。このおにぎりを作ったもんだよ」


「・・・・・」


「そのたびに、いつも、何かに耐えていらしたんだろうなぁ・・・」