神様修行はじめます! 其の二

断りきれずに、ひとくち食べた。

・・・・・・・・・・・・。


「おいしい・・・」


本当においしかった。

すごくすごく、おいしかった。

とってもおいしかった。


だから・・・



あたしは、泣いた。



「うっ・・・・・」


なんで・・・

なんでこんな時に、おいしいなんて感じるんだろう。


何にもできなかったくせに。


今も、何もしないでグズグズしてるだけのくせに。


それなのに・・・。


「うっ、うぅ・・・」


あたし、ご飯だけは食べてる。

いっちょまえに、食べるものだけはしっかり食べてる。


なんの役にも立ってないくせに。


ご飯なんて食べる資格無いのに、無いのに・・・。


おにぎり、おいしいって思ってる・・・。