神様修行はじめます! 其の二

そうだ。あたしはいつも言っていた。

絶対に彼を守ってみせる。

あたしが門川を変えてみせる。


そのためにどんな努力も犠牲もいとわない。


胸を張って堂々と公言していた。

でも、いざ現実に直面した今・・・


あたしは怖気づいた。


現世での常識や理想がまるで通用しない、この世界の生き様に。


圧倒的なまでの、自分と皆との違いに。


うろたえて、困惑して・・・

そして、自己弁護した。


だって命は大切なんだもん。

どんな理由があっても、命を奪っちゃいけないの。

そんな事しちゃダメなのよ。

そうよ、それが正しい事なの。


あたしは間違ってないの。

だって、だって・・・

親も先生も、み―んなそう言ってたもん。