神様修行はじめます! 其の二

「ありがとう! お岩さん!」

「ジュエルですわっ!!」


お岩さんは叫びながら、あたしを振り返った。


すごい目付きのままあたしを睨みつける。

そして・・・


―― スパ―――ンッ!!


あたしの頬を、勢いに任せて平手打ちした。


痛っ・・・・・っ!!


あたしは殴られた頬に手を当て、お岩さんを見た。


な・・・

なんなのよっ!!?

なによ! 殴る事ないでしょっ!?


「いくら気に入らない本名で呼ばれたからって!」

「そんな理由で殴ったんじゃありせんわっ!」

「じゃ、なんで殴るのよ!?」


怒鳴るあたしに、お岩さんはさらに大声で怒鳴り返してきた。


「あなたに、永久様の従者たる資格が無いからですわ!!!」


資格が・・・・・無い?


一瞬あ然として、言葉の意味を探した。


資格? 資格が無い? シカクって?