あたしは怒りにまかせ、畳をバンバン踏み鳴らした。
そのあたしの横で、セバスチャンさんが冷静にうなづく。
「えぇ、どうやらハメられたようですね」
「え?」
「奥方は、あなた方が永久様を救い出す事を見越していたのでしょう」
「?」
「わざと、脱走させたのですよ」
わざと門川君を脱走させた?
なんで?
「奥方が被害者の仮面を被りながら、永久様を処刑するためです」
「・・・・・?」
「奥方は永久様をかばって、なんとか幽閉の罰で済ませた。なのに永久様が、勝手に脱走してしまった、とね」
「・・・・・」
「もはや、かばい切れぬ。母は涙をのんで息子の抹殺の決断を下した、という事ですよ」
「あ・・・・・」
あ・・・
あの・・・
あの鬼ババァっ!!!
なんてズル賢いのっ!
そのあたしの横で、セバスチャンさんが冷静にうなづく。
「えぇ、どうやらハメられたようですね」
「え?」
「奥方は、あなた方が永久様を救い出す事を見越していたのでしょう」
「?」
「わざと、脱走させたのですよ」
わざと門川君を脱走させた?
なんで?
「奥方が被害者の仮面を被りながら、永久様を処刑するためです」
「・・・・・?」
「奥方は永久様をかばって、なんとか幽閉の罰で済ませた。なのに永久様が、勝手に脱走してしまった、とね」
「・・・・・」
「もはや、かばい切れぬ。母は涙をのんで息子の抹殺の決断を下した、という事ですよ」
「あ・・・・・」
あ・・・
あの・・・
あの鬼ババァっ!!!
なんてズル賢いのっ!


